兵庫県から若者へ、心温まる読書の贈り物
2025年9月、「兵庫 旅するキッカケ文庫」が、読書を通じて若者たちに新たな可能性を提供するために、神戸ポートタワーから始動します。このプロジェクトは、兵庫県が「若者・Z世代応援パッケージ」の一環として実施しているもので、その発表会が2023年9月18日に行われました。
山之内すずさんがアンバサダーに!
発表会の舞台には、神戸須磨区出身のタレント、山之内すずさんが登壇し、若者へのサポートに関する思いを語りました。彼女は自身の成長に影響を与えた本について話し、「子供の頃に母が読んでくれた絵本が人生の方向性を決めた」と振り返ります。関西弁での親しみやすいトークが印象的でした。
「SNSで様々な言葉が氾濫する現代だからこそ、自分自身と向き合う時間を大切にしてほしい」とメッセージを送る姿には、若い世代を思う姿勢がうかがえました。
兵庫県の取り組み、若者応援プロジェクト
兵庫県理事の木村晶子氏は、「若者・Z世代応援パッケージ」の意義を説明しました。若者たちが安心して将来を見据えられる環境を整え、就職や住まいの問題を解決するための新しい取り組みです。このプロジェクトは、人口減少や地域の担い手不足という課題に対抗するための重要な施策であり、多方面での支援を目指しています。
読書が開いた新たな世界
山之内さんは、プロジェクトのアンバサダーとして、人生に影響を与えた本として「ビッグオーとの出会い」と「わからなくても近くにいてよ」を紹介しました。特に「ビッグオーとの出会い」は、彼女にとって人生のお守りのような大切な一冊とのこと。年齢や経験に応じて変わる読み方を楽しむ重要性を語りました。
大人から子供まで、すべての世代に読書の楽しさを伝える「兵庫 旅するキッカケ文庫」の活動が、若者たちの心をつかみ、彼らに新たな夢を見つける手助けをすることを期待しています。
移動式図書館 - ブックバスの展開
「兵庫 旅するキッカケ文庫」では、移動式図書館「ブックバス」が活用されます。このバスは、2025年9月から横断的に県内を巡り、若者たちと新たな出会いを創出します。特に地域の企業や店舗との連携で、マルシェなどのイベントも開催される予定です。
読書から得られる心の支え
今回の発表会を通じて、山之内さんは「自分の心のモヤモヤを本を通じて言語化することの大切さ」を強調しました。若者たちが感じる不安や悩みを、読書を通じて解消し、自分の価値を見つけ出す機会を作ることに力を入れていく意向です。
イベントは多くの参加者に温かな雰囲気をもたらし、この取り組みが若者たちにとってのステップアップのきっかけになることを期待しています。読書を通じて広がる新しい出会いが、兵庫県内のZ世代にどのような影響を与えるのか、これからの展開が楽しみです。