日本初!サスティナブル日本酒『環』がSalmon-Safe認証を取得
この度、神戸新聞社が手掛けるサスティナブル日本酒『環』が、日本で初めてのSalmon-Safe認証を取得したことが発表されました。この認証は、環境保護に取り組むための重要な指標として、今後の日本酒産業に新しい風を吹き込みます。サポートを行ったのは、米国オレゴン州に本拠地を持つ環境保護団体「Salmon-Safe」。彼らは、流域保全を視野に入れた厳格な基準に基づき、認証を行っています。
Salmon-Safe認証の重要性
Salmon-Safe認証は、水質の保護と生物多様性の確保を目的とした取り組みを行っている事業に与えられます。日本における持続可能な農産物生産を促進する中で、米国ではすでに多くの酒類がこの認証を受けており、ワインやビール、ウィスキーなどの製品が流通しています。
オレゴン州ポートランド市では、Salmon-Safeの取得が都市全体で推進されており、NIKE本社もこの認証を取得しています。これは、単なる個々の農場や企業にとどまらず、全体の流域環境を考慮した取り組みであることがSalmon-Safeの大きな特徴です。
資源循環型日本酒『環』の取り組み
『環』は、神戸新聞社が推進する「地エネの酒 for SDGs」プロジェクトから誕生しました。兵庫県特産の酒米「山田錦」を使用し、酪農家の未利用資源であるバイオガス消化液を有機肥料として活用。これにより、化学肥料を減少させ、環境負荷を軽減しながら酒米を育てることに成功しました。
このプロジェクトは、革新性と社会貢献が高く評価され、2021年には日本新聞協会の新聞経営賞を受賞し、さらにSDGsジャパンスカラシップ岩佐賞も獲得しています。つまり、『環』はただの酒ではなく、環境保護と地域振興の象徴とも言える存在なのです。
Salmon-Safe基準をクリアした酒米の育成
Salmon-Safe認証の取得は容易ではありません。その基準は非常に厳格で、専門的な知識と取り組みが必要です。酒米を栽培する豊倉町農業組合と株式会社tenは、オーガニックでありながら資源循環と生物多様性を重視したサスティナブルな方法で、認証を取得しました。これにより、地元で育てられた酒米が『環』のもととなります。
今後の展望とクラウドファンディング
Super Normalは、Salmon-Safeとパートナーシップを結んでおり、今後の認知拡大や認証取得を希望される企業への支援を行う予定です。そして、『環』の発売に向けてクラウドファンディングを検討しており、多くの人にこのサスティナブルな日本酒を届けることを目指しています。
『環』の持つストーリーを知ることで、消費者の購買意欲が高まると同時に、地域資源の大切さを理解していただけると考えています。Salmon-Safeのような認証が、今後の消費行動に与える影響は大きいでしょう。
企業としてのサステナビリティ
私たちSuper Normalは、今後もSalmon-Safeを活用した事業拡大に努めていきます。環境保護に真剣に取り組む企業や個人の方々にも、この認証についての理解を深めていただく機会を提供するため、様々なイベントやセミナーも計画しています。興味のある事業者の方々には、取得手続きや支援の詳細をご案内していますので、お気軽にお問合せください。
日本初のSalmon-Safe認証を取得した『環』のストーリーは、これからの日本酒とその背後にあるものづくりの新しい時代を模索する上で、欠かせない要素となるでしょう。私たちは、この動きを日本各地に展開し、地域資源を次世代へ繋ぐ取り組みを進めていきます。環境を考え、持続可能な未来を目指す日本酒『環』に、今後ともご注目ください。