株式会社日本M&Aセンターホールディングスの子会社である日本M&Aセンターが、兵庫県の富永商事ホールディングスとシンガポールのFreshmart Singapore Pte LtdとのクロスボーダーM&Aを支援したことを発表しました。これにより、富永商事HDはFreshmart Singaporeの株式を50%取得し、さらなるグローバルな展開へと進んでいくことになります。
富永商事HDとFreshmartの戦略的提携
富永商事HDは、国内において玉ねぎやかぼちゃの輸入販売でトップクラスのシェアを誇る企業です。近年、同社ではさらにグローバル戦略を掲げ、M&Aを通じて海外市場への進出を進めています。その一環として、2025年8月にシンガポールの青果輸入卸、Freshmart Singaporeをグループ会社として迎え入れることに成功しました。
Freshmart Singaporeは、シンガポールにおいて青果物の輸入卸売を手掛ける大手企業であり、キウイフルーツやベリーなどの販売で高いシェアを持っています。世界中のサプライヤーネットワークや高品質な物流機能を有し、多くの大手スーパーマーケットに商品を供給する実績があります。
新たな協業の可能性
今回のM&Aにより、両社は経営基盤を共有し、ノウハウを活用した新たな協業に向けた活動を展開する予定です。特に、富永商事HDは日本国内に農場を持ち、今後は日本の農作物の輸出を強化していく計画です。これにより、アジア市場の富裕層向けに高付加価値な果物などを提供することが期待されています。日本政府が推進する農作物の輸出促進政策とも合致した取り組みです。
輝かしい未来に向けて
富永商事HDの三代目社長、富永浩司氏は「Freshmart Singaporeの創業家であるDirectorケビンとは同じ年齢であり、彼と共に業界の未来を創っていきたい」と意気込みを語ります。このパートナーシップを通じて、両社は新たな市場開拓や事業拡大を実現していくでしょう。
2025年8月25日、シンガポールのホテルにおいてM&A成約式が行われ、新たな一歩を祝いました。