高齢者の約1/3が膝の痛みに悩み運動や旅行が制限される実態
近年、秋の行楽シーズンが近づく中、多くの人々が「スポーツの秋」「旅行の秋」を心待ちにしています。しかし、健康志向が高まる一方で、膝の痛みを抱える人々が増えているのもまた否めない現実です。特に、45歳以上の中高年層においては、約3人に1人が膝の痛みを訴え、その影響が日常生活や将来の不安を強く感じさせています。
調査の概要と結果
この問題を明らかにするために、『腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】』を運営する理学療法士・山内義弘氏が、全国の45歳以上男女600名に対し「膝の痛みに関する調査」を行いました。調査は2025年9月に実施され、インターネットを通じて行われました。サンプル対象は、45歳から70歳未満の男女各50名、70歳以上の男女各50名が含まれています。
調査結果から得られた主なポイントは以下の通りです。
- - 約3人に1人が膝の痛みを抱えているという結果が出ました。
- - 痛みを感じるシチュエーションとしては、「階段の上り下り」や「立ち上がり」が最多で、特に男性は運動時、女性は日常動作での痛みが顕著でした。
- - 外出や旅行に制限を感じる人が少なくとも18.9%おり、運動制限を感じる人は23.4%に上ることが分かりました。
一方で、約6割の人々は「特に制限はない」と回答しており、実際に膝の痛みを抱えながらも日常生活を続けている様子が伺えました。
膝痛対策とその実情
調査で多くの人が膝痛への対策を何らか講じていることが分かりました。「湿布や薬の使用」や「ストレッチ・運動」に取り組む人が多い一方で、約3割は「特に何もしていない」という結果になりました。面白いことに、何もしていない人の割合は女性の方が高く、約36.6%となりました。
また、膝に痛みを抱える人の70%が将来の「歩けなくなる不安」を感じていると回答しました。このことは、膝の痛みが将来の生活に及ぼす影響の大きさを物語っています。
膝の痛みの主な原因と改善方法
膝痛は、特に「大腿四頭筋」と呼ばれる筋肉の衰えが大きな原因となっています。この筋肉は、膝関節をサポートする役割があり、年齢とともにその力が低下すると、膝に直接負担がかかるようになります。この結末として、軟骨がすり減り、痛みや変形を引き起こすのです。
では、具体的にどのように膝の痛みを軽減し、健やかな脚を取り戻すことができるのでしょうか。以下にいくつかの方法を紹介します。
自宅でできる膝のセルフチェック
自宅で簡単にできる膝のセルフチェック方法として、広筋の状態を確認することが挙げられます。膝のお皿の上に指を置き、太ももの部分の筋肉の動きを確認してください。もし、その部分がスカスカしていると感じたら、広筋が弱っている可能性があります。
膝を守るための筋肉を鍛える
広筋を鍛えることができれば、膝の健康とともに体型改善にもつながります。正しい立ち方を意識することで、広筋がしっかりと機能し、膝の負担を軽減できます。また、「八方向」に絆創膏を貼ることで、広筋への刺激を行う方法も簡単に取り入れられます。
結論
膝の痛みは、多くの中高年が抱える共通の悩みですが、対策を行うことで改善が期待できます。少しの意識と運動から始めて、元気な生活を取り戻しましょう。また、痛みを感じたら専門家による治療も検討することが重要です。健康で活動的な日々を送るために、適切な肌メンテナンスを心がけたいものです。