衛星測位技術の未来
2025-09-03 13:27:44

衛星測位技術の未来を探る「ION GNSS+ 2025」に古野電気が参加

衛星測位技術の未来を探求する「ION GNSS+ 2025」



古野電気株式会社が、2025年9月8日から12日までアメリカのメリーランド州ボルティモアで開催される「ION GNSS+ 2025」に参加することが決定しました。この国際会議は、衛星測位技術の分野で世界的に著名なイベントであり、研究者や技術者、企業が集結します。

この会議では、最新の研究成果や技術が発表され、各国の衛星測位政策に関する動向も共有されます。特に、2025年9月11日には古野電気の開発部主任技師、高山洋史がLEO PNTに関するセッションに登壇し、Xona Space Systems社との共同発表を行います。

高精度測位に向けた新たな挑戦



高山氏の演題は「GNSS/LEO/INSの密統合による都市部での高精度測位」です。この研究は、都市部におけるGNSSの精度低下という課題に対して、GNSSと低軌道衛星(LEO)、慣性航法装置(INS)を統合し、高精度な測位を実現する手法を提案します。

都市部での測位は、建物や構造物によって衛星からの信号が遮られるために精度が下がることが懸念されています。しかし、LEO PNT技術によって、低軌道衛星からの信号を使用することで飛躍的な精度向上が期待されています。この発表では、都市部で走行する移動体からの信号視野を模擬したシミュレーションを通じて、0.5メートルという高精度を達成したことが報告されます。

自動化へ向けた貢献



古野電気が追求するこの技術は、今後、屋外での自動運転やネットワーク接続されたシステムで重要な役割を果たすことが予想されます。AIと連携することで、より多くのシステムが自動化され、効率的な運用が実現するでしょう。

「ION GNSS+ 2025」で得られた知見は、古野電気のさらなる技術革新につながり、衛星測位業界への貢献をさらに推進します。

古野電気の歴史と展望



1948年に世界初の魚群探知機を実用化した古野電気は、独自の超音波技術と電子技術を駆使し、舶用電子機器分野で数々の革新を実現してきました。現在、世界90か国以上で販売され、舶用電子機器の総合メーカーとして確固たる地位を築いています。

本社は兵庫県西宮市で、設立は1951年。従業員は約3,368名、連結売上高は126,953百万円を誇ります。今後も古野電気は、最先端の衛星測位技術を追求し続け、技術革新に貢献し続けます。

新たな技術の進展に期待しながら、「ION GNSS+ 2025」に注目してまいりましょう。


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