淡路島、世界を見据えた新たな観光の扉を開く
淡路島観光協会(以下、協会)は、「日本中・世界中から選ばれる観光地へ!」という理念のもと、着実に国際的な観光地への飛躍を目指しています。2025年の「大阪・関西万博」に向けて進められている取り組みの一環として、2023年には「淡路島カルチャーアテンダント」と呼ばれる英語通訳ガイドの第一回認定試験が実施されました。この試験を通じて、合計16名の通訳ガイドが認定され、インバウンドの誘客プロジェクトが本格的に始動しました。
淡路島ならではの体験コント
淡路島観光協会は、インバウンド誘客を強く意識した体験型プランを約100も開発しました。これらのプランは、淡路島の地場産業や伝統、自然、歴史を活かしたものであり、特に欧米豪の富裕層をターゲットにしています。「淡路島ならではの本物体験」は、ウェルネスやSDGs(持続可能な開発目標)にも寄与するものとして評価されています。
具体的には、お客様が生産者と直接交流できるプログラムが中心で、経済的な利益だけでなく、体験の満足度を追求しています。このような理念のもと、今後はさらに事業内容の充実や快適性の向上を図ることが決まっています。また、多言語対応を整え、オンラインでの体験予約も可能になる予定です。
認定試験の概要
第一回試験では、筆記試験と英語面接試験が行われ、合格者は高い語学力と優れたホスピタリティを審査員に示しました。筆記試験には31名が挑戦し、そのうち23名が合格。英語面接では、9名が合格ラインを超え、中でも一名は96点という高得点を記録しました。
南あわじ市ではすでに観光ガイドが育成されており、今回認定された16名と併せて、淡路島の観光を支える新たなリーダーが誕生しました。これにより、淡路島への訪問客へのサービス向上にも期待が寄せられています。
今後の展開と育成プラン
認定されたカルチャーアテンダントに向け、協会は継続的な研修体制を整えています。12月には淡路島内外で研修プログラムが実施される計画で、実際の体験コンテンツを通じて、ガイドとしてのスキルを磨きます。
また、2026年度以降には、プレミアム認定制度や日本語によるスルーガイド認定制度も新設され、特定の専門分野に特化したガイドの育成も計画されています。これにより、豊かな観光体験を提供し、淡路島の魅力を一層高めていく方針です。
有償ガイドとしての活躍
新たに認定されたカルチャーアテンダントは、有償ガイドとしての活動も可能となります。協会は彼らの得意分野や実績を記録したデータベースを作成し、旅行会社や観光事業者の要望に応じてマッチングを行います。
現在、多言語対応の特設ページが開設されるなど、国際的な観光促進活動が急速に進行中です。今後はOTA(オンライン・トラベル・エージェント)を通じた体験型コンテンツのグローバル展開にも力を入れていきます。
今後、淡路島観光は新たな時代を迎え、東京五輪の波に乗るように、さらなる成長を遂げることが期待されています。観光協会の最新の取り組みや情報は、公式ウェブサイトでも随時更新される予定です。この機会にぜひ、淡路島の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。