ペットボトルの新素材
2025-09-18 13:51:51

環境に優しく生まれ変わるペットボトルキャップから新素材「モノフィラメント」が誕生

新たな素材開発 – モノフィラメントの誕生



日本で初めて、廃棄されたペットボトルのキャップを再利用して、モノフィラメントが開発されました。この取り組みは、サステナブルな素材の誕生を目指すプロジェクト『ReTA BASE』の一環として、株式会社TRIFE DESIGNが中心となり、協力パートナーとともに進められています。

プロジェクトの背景と協力体制



『ReTA BASE』は、環境への配慮を前提に、ペットボトルキャップ(ポリエチレンとポリプロピレン)を主な原材料として使用しています。ペットボトルキャップは、これまで一般的には樹脂成形で加工されていましたが、この方法では高額な金型を必要とするため、新しいアプローチが求められました。そこで、モノフィラメントという新しい素材形式の開発が始まりました。

このプロジェクトには、以下の企業が参加しています。
  • - TRIFE DESIGN: プロジェクト全体のディレクションとデザイン担当
  • - 日本山村硝子株式会社: 廃棄ペットボトルキャップから再生原料を生産
  • - 株式会社イノベックス: 再生原料を使ってモノフィラメントを開発

この三社の異業種協力が、モノフィラメントの実現に大きく貢献しています。

モノフィラメントがもたらす可能性



開発したモノフィラメントは、全ての製造プロセスを日本国内で完結するというサステナブルな循環型モデルです。このモデルにより、物流コストを抑え、環境負荷の軽減に寄与することが期待されています。また、この取り組みは地元経済の活性化にも貢献します。ReTA BASEのモノフィラメントは、地域の持続可能な発展を目指し、さまざまな製品に応用される予定です。

軌跡をたどる – ReTA BASEの取り組み



ReTA BASEでは、第一弾として使用済みストレッチフィルムを原材料にした素材の開発を2022年に行い、第二弾ではリサイクル不能な廃棄衣類を利用した素材開発を2023年に開始しました。これらの取り組みを通じて、廃棄物の有効活用に向けた活動が進められています。

高い技術力と革新



モノフィラメントの開発過程には多くの挑戦がありました。ペットボトルキャップを材料とすること自体が新しい試みにあたり、その製造プロセスの確立には時間と努力がかかりました。協力企業の支援により、品質の安定性を保証する技術が確立され、ついに高品質なモノフィラメントが誕生しました。この新素材は、バッグやシートなどの生活雑貨としても利用される予定です。

未来への展望



『ReTA BASE』は、今後も新たな技術革新を目指して、ペットボトルキャップ以外の材料を利用した新たな素材の開発にも取り組んでいく予定です。サステナブルな製品開発は、環境負荷を減らし、地球に優しい社会を築く一助となるでしょう。

これからのReTA BASEの活動にぜひ注目してみてください。


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