生産ライン新設
2025-08-26 16:49:26

兵庫県で冷凍ビーフンの生産ラインを新設し需要に応えるケンミン食品

兵庫県丹波篠山市に新設された冷凍ビーフン製造ライン



ケンミン食品株式会社が新たに冷凍ビーフンとその関連商品を生産するラインを兵庫県丹波篠山市に新設しました。この取り組みは、1986年の冷凍「焼ビーフン」発売以来、冷凍食品市場の需要に応えるためのものです。新設されたラインは、既存のラインから約1.3倍の生産量を見込んでおり、拡大する需要にしっかりと対応することを目指しています。

冷凍食品市場の拡大とその背景



コロナ禍が影響を与えた現代社会において、冷凍食品市場は急速に成長を続けています。特に、冷凍めんカテゴリーは好調で、2024年度では前年比約103%の成長が見込まれています。ケンミン食品の冷凍ビーフン・はるさめ商品はさらにそれを上回り、前年比約109%の成長を誇っています。

冷凍食品は今や、家庭での食事だけでなく業務用の需要も高まっており、同社の冷凍食品カテゴリーは売上の約4割を占めています。この中でも冷凍「焼ビーフン」は、手軽に調理できる点から多くの顧客からの支持を受けている主力商品です。

新しい製造ラインの概要



新設された製造ラインは篠山工場内に位置し、改築された倉庫を利用しています。このラインでは9品目を製造予定で、全体で約70品目の製造を計画しています。生産能力が既存ラインと比べて約1.3倍になるため、より多くの消費者に製品をお届けできることが期待されています。

効率化と品質向上



この新製造ラインの特長は多数あります。まず、最新の設備により、麺や具材、調味液の調理と計量が全自動で行えるようになります。また、冷凍能力を向上させることで、凍結時間が短縮され、効率的な生産が実現します。

さらに、調理工程の時間や温度、タイミングを自動制御することで品質の安定化が図られ、複雑な調理も可能になります。このようにこだわった調理工程が、より豊かな味わいを生み出す要因ともなります。

省人化による生産効率の向上



既存ラインでは、多くの作業が人手で行われていましたが、新設ラインでは可能な限り自動化を進めています。例えば、炒め調理や具材の混ぜ合わせなどの工程は自動化され、人員の負担を軽減します。また、包装工程も自動化されるため、全体の生産効率が飛躍的に向上する見込みです。

ケンミン食品のこれから



新製造ラインの竣工は2025年3月末、稼働開始は同年6月1日を予定しており、約22億円の設備投資が行われます。この新しいラインが稼働することで、冷凍食品の市場競争において一層の優位性を確立し、消費者に美味しい商品を提供できる体制が整います。

ケンミン食品は、1950年に神戸で創業し、現在では国内ビーフン市場の約50%のシェアを持つ老舗メーカーです。看板商品である「ケンミン焼ビーフン」は、世界初の即席ビーフンとして1960年に登場し、今も多くの人々に親しまれています。今後も市場の変化に応じた商品開発を行い、消費者の期待に応え続けていくことでしょう。


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