余剰ご飯を地域支援に転用！温泉宿のSDGs活動に迫る

温泉宿からの地域支援活動の新たな形

和歌山県白浜町に位置する「南紀白浜和みの湯花鳥風月」。この温泉宿は、余剰ご飯を地域支援に活用する新しい取り組みを始めました。この活動は、地域の生活困窮者に食支援を提供するもので、仕事を通じてのフードロス削減と地域福祉の向上を目指しています。

具体的な取り組み内容

まず、宿泊施設内で炊飯されたご飯が余った場合、これを小分けにして冷凍保存します。それを毎週、白浜町社会福祉協議会に提供するという流れです。提供されるのは、茶碗で約2杯分の冷凍白ご飯で、協議会で管理され、必要な方々に配布されます。現在は、数十個の規模で安定的な供給が行われており、地域の人々の助けとなるよう心がけています。

取り組みの背景

この活動は、宿のスタッフから「余ったご飯を何かに活かせないか」という声が上がったことをきっかけに実現しました。地域の資源を無駄にせず、必要な方々に適切に届ける仕組みを整えることができたのです。初回の提供では、総支配人の石田勝己氏が直接、協議会の松本隆志事務局長にお渡ししました。彼は「声を上げづらい方にも、『遠慮しないでいいよ』というメッセージが伝われば嬉しい」と話しており、この活動への思いが強く感じられます。

SDGsに対する姿勢

京都プラザホテルズでは、企業理念として地域社会との共生を掲げています。環境・社会・経済の三つの側面から持続可能な運営を目指しており、この取り組みは新たな社会的役割を果たすための一歩です。「もったいない」を「ありがとう」に転換することで、地域全体への「おもてなしの心」を広げる活動を今後も続けていく所存です。

施設の特徴

「南紀白浜和みの湯花鳥風月」は、全室に半露天風呂を完備することが特徴の温泉宿です。白浜の美しい自然と共に、心も体もリラックスできる宿泊体験を提供し、地域資源の再利用や地産地消にも取り組んでいます。宿泊を通じて地域と共に持続可能な観光地作りを推進する姿勢が伺えます。

この活動は、地域を支えるための新たな試みとして、多くの人々の心に響くものであり、地域福祉の向上に寄与しています。これからも、このような取り組みが広がりを見せることを期待したいです。