新たな学びの場「六瀬ほしのさと小学校」
兵庫県猪名川町で進められている新しい学びの場の整備が注目を集めています。旧六瀬中学校をリノベーションし、「六瀬ほしのさと小学校(仮称)」として生まれ変わるこのプロジェクトは、地域の子どもたちや住民とのさらなるつながりを築くことを目指しています。開校は令和8年4月を予定し、学校法人あけぼの学園や認定NPO法人コクレオの森と猪名川町が手を組んで実施しています。
プロジェクトの背景と目的
少子化の影響で全国的に学校の統廃合が進む中、旧校舎を地域資源として有効活用する取り組みが急務となっています。猪名川町でも旧六瀬中学校が閉校し、その活用方法が課題となっていました。このプロジェクトは、今後の教育、地域再生、そして公共施設の利活用を同時に進める試みです。
特に、地域や保護者とのつながりを深めるため、校舎の入り口としての役割を果たす図書・交流スペースの整備が重要です。このスペースは、子どもたちの学びだけでなく、地域住民も気軽に立ち寄れる場所となり、一体感のあるコミュニティづくりへとつながります。
図書・交流スペースの重要性
整備予定のエントランスは、子どもたちの調べ学習や読書に使われる図書スペースと、地域住民が集える交流の場としての機能を果たします。子どもたちが自由に訪れ、好奇心を育む場所を提供するだけでなく、地域の皆さまが集まり、世代を超えた交流が生まれることを期待しています。
寄附金の活用方法
寄附金は、図書・交流スペースの内装工事に加え、書棚や机、椅子といった備品、さらには電気・照明設備の改修に利用されます。初年度には4,400,000円を超える寄附をいただき、校舎の初期整備が進みました。第2弾となる今回は、学校の“顔”となるエントランスを充実させるために皆さまのご協力をお願いしています。
教育の特長と地域との関わり
「六瀬ほしのさと小学校」は、子供一人ひとりを星にたとえ、地域との連携や本物の体験を通じて「自分らしさ」を見つける教育を実践します。具体的には、「えらぶ」「やってみる」「はなす」「つながる」「むきあう」「みとめる」の6つの教育コンセプトを軸に進めていきます。この教育方針により、地域と関わりながら自分自身を発見できる場を提供します。
地域活性化への期待
近年は「教育移住」という考え方が指摘されているように、教育環境に魅力を感じる家庭が地域を選ぶ傾向が高まっています。豊かな自然環境を有する猪名川町は子育て世帯には非常に魅力的で、学校を地域に開くことで定住や地域の活性化にもつながると期待されています。
寄附の方法
このようなプロジェクトに賛同し、寄附を希望する方は、ふるさと納税制度を通じて申し込みできます。詳しい情報は、
こちらのウェブサイトをご覧ください。
この新たな学び舎が地域に根ざし、未来を担う子どもたちの成長を見守っていくことを心から期待しています。