介護離職を防ぐための『けあことば100選』プロジェクト
日本は少子高齢化が進む中、働く世代が介護を担う姿が増えています。特に、年間約10万人もの人々が介護を理由に職を離れている現状は、企業にとっても大きな課題です。この新たな人材流出を食い止めるため、一般社団法人けあとともに(通称:けあとも)が立ち上げたのが、全国から心温まる「言葉」を募る『けあことば100選』プロジェクトです。
介護と「言葉」の力
「言葉の力」は、感情を動かすだけでなく、時には人を救うこともあります。代表理事の松本瑞夫氏は、理事全員の経験を基に、「介護は誰にとっても他人事ではない」と語り、言葉の持つ影響力を実感していると述べています。このプロジェクトを通じて、介護に対する理解や支援の文化を広げようという意図があります。
プロジェクトの詳細
この『けあことば100選』では、介護および医療現場での心温まるエピソードや言葉を募集しています。皆さんから寄せられたストーリーは、ウェブコンテンツや啓発ツールとしても公開され、企業の研修や地域共生施策に活用される予定です。この取り組みを通じて、職場が介護と仕事の両立を支援する環境を整え、支え合う社会を実現することを目指しています。
具体的な事例
例えば、ある40代の女性が、自身の祖母からかけられた「あなたと一緒に暮らせてよかった」という言葉を紹介しました。この言葉は、介護をしていた義母が亡くなる数日前にかけられたもので、祖母は「この一言で、これまでの苦労がすべて吹き飛んだ」と振り返ります。このような感動的なエピソードが、支え合いの文化を築く一助となるのです。
また、別の50代女性は、介護スタッフから「あなたのお母様のこと、自分の母親だと思ってお世話させていただいていますよ」と言われたことで心が軽くなり、寄り添ってもらえる安心感を得られたと話しています。このような温かい言葉が、介護離職を防ぐための重要な要素となることが分かります。
心温まる言葉を集めよう!
参加方法は簡単です。応募フォームから心温まる言葉やエピソードを投稿することで、自分の思いを形にできます。応募期間は2025年10月31日までです。参画いただいた言葉の中から特に感銘を受けたものには「けあことば賞」が贈られ、公式サイトや冊子で掲載され、受賞者には表彰状が授与されます。
持続可能な社会を目指して
『けあことば100選』プロジェクトは、一過性のイベントにとどまらず、持続可能な活動へと進展させようとしています。自治体や企業と協力しながら、広報や啓発活動を通じてこの運動を広めていく予定です。介護離職の問題に立ち向かうために、皆さんもこの活動にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。あなたの言葉が、誰かを支え、きっと大きな力になるはずです。
まとめ
介護離職は個人のみならず、企業や社会全体に影響を与える深刻な問題です。『けあことば100選』プロジェクトは、この課題に立ち向かう新たな試みとして注目されています。あなたの心に残る言葉を届けることで、社会をより良い方向へと導く一歩を共に踏み出しましょう。詳しくは、
公式サイトをぜひご覧ください。
事業情報
- - 法人名: 一般社団法人けあとともに
- - 所在地: 兵庫県加古川市東神吉町天下原3-1
- - 設立: 2025年4月
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