医療的ケア児と万博
2025-02-10 15:34:25

大阪・関西万博に医療的ケア児向けの新プロジェクトが参加!

大阪・関西万博の共創チャレンジに出展した医療的ケア児支援プロジェクト



日本山村硝子株式会社(以下、山村硝子)は、2025年に開催される大阪・関西万博の一環として、「医療的ケア児や嚥下に課題を抱える障がい児の食事と投薬時のお困りごと解決プロジェクト」を正式に登録しました。このプロジェクトは、医療的ケアが必要な子どもたちの食事や投薬における様々な課題に対する解決策を模索することを目的としています。

嚥下機能をサポートする画期的な製品


山村硝子の取り組みには、特に注目すべき製品があります。まず、「ぴったりトロミがつくカップ」は、嚥下や逆流防止のために必要な「とろみ」を容易に均一につけることができるカップです。このカップは、国立病院機構大阪医療センターと共同開発されたもので、飲み込みが難しい方々にとって非常に重要な製品と言えるでしょう。

また、シロップ剤などの水薬を正確に計量できる「シロップぴったりシロピィ」という製品も開発されています。このアイテムは、特に子ども向けのシロップ薬を利用する際に、その量を簡単かつ正確にすることができ、医療的ケアにおいて重要な役割を果たします。これらの製品は、既存の医療用具の不便さを解消し、使いやすさを追求した結果生まれました。

ユーザー参加型の開発


プロジェクトは、単なる製品提供にとどまらず、実際にお困りごとを抱えるユーザー様の声を積極的にヒアリングし、今後の製品開発に活かすという方針を採っています。具体的には、病院や介護福祉施設などで製品を使用している方々とのつながりを深め、実際の使用状況やニーズを把握することが目指されています。

医療的ケア児の増加とその社会的意義


近年、医療的ケアが必要な子どもたちの数は増加傾向にあります。厚生労働省のデータによると、医療的ケア児は約2万人に達し、平成17年から約2倍に増加しています。このような背景を受けて、山村硝子は大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現に貢献する活動を進めています。

共創チャレンジを通じた取り組み


「共創チャレンジ」とは、大阪・関西万博が掲げるテーマに則り、自ら行動を起こそうとするチームの活動です。山村硝子は、医療的ケア児とその家族が直面する課題に真正面から向き合い、彼らの意見を集約しながら新しい製品やサービスの開発を目指します。これによって、万博を通じて「ちょっと世界が良くなった」を実現することを目指しています。

パートナーシップと今後の展望


山村硝子は、株式会社NEWSTAと連携し、医療的ケア児とその家族の「楽しい!」を生み出すブランド「ファミケア」と共同でプロジェクトを進めております。ファミケアは、疾患や障がいをお持ちの子どもたちとその家族が直面する困難を軽減し、楽しい時間を増やすことを目的とした取り組みです。このようなパートナーシップを通じて、今後も様々なアプローチで医療的ケア児に関連する課題の解決に取り組むことが期待されています。

最後に


この取り組みを通じて、医療的ケアが必要な子どもたちやその家族が少しでも楽に生活できる環境が整うことを願います。そして、万博を利用したこの貴重なプロジェクトも、多くの人々に理解と支持を得ることができることを期待しています。


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