ANA国際線ファーストクラスで初めての古酒サービス
日本酒は、国内外で人気を博している一方、古酒(こしゅ)というジャンルは近年減少傾向にあります。しかし、その歴史と風味の深さから、古酒には独自の魅力が詰まっています。2025年12月、ANAの国際線ファーストクラスで初めて古酒が提供されることになりました。その名も『INISHIE 匠 No.1 -Doux-』です。これにより、日本酒の新しい楽しみ方が広がります。
新しい古酒の魅力
『INISHIE 匠 No.1 -Doux-』は、異なる地域や酒蔵、製造年の古酒を贅沢にブレンドした日本酒です。この日本酒は、長い年月をかけて熟成されたことから生まれる、豊かな香りや絶妙な味わいで、デザートワインのような甘美な余韻が特徴です。口に含むたびに、熟成による豊潤な甘みのハーモニーが感じられ、まさに特別な一杯と言えるでしょう。
この古酒は、岩手県、鳥取県、兵庫県の酒蔵から生まれたもので、それぞれ1997年、2007年、2010年のヴィンテージが使用されています。既にIWC 2024やKura Masterのコンペでも受賞歴があり、そのクオリティの高さが国内外で認められています。
株式会社匠創生の取り組み
『古昔の美酒(いにしえのびしゅ)』というプレミアムブランドを2020年に立ち上げたのは、株式会社匠創生です。彼らは、日本全国の酒蔵から10年以上熟成した貴重な古酒を厳選し、その文化の復興を目指しています。特に、2023年には古酒専門の酒蔵を新たに設立し、古酒の貯蔵や開発に力を入れています。
今回のANAファーストクラスでの古酒の採用は、彼らの努力の成果でもあり、多くの人々に日本の古酒の新たな楽しみ方を提供します。これを機に、日本の酒文化を再評価してみるのも良いかもしれません。
これからの展望
株式会社匠創生は、古酒が持つべき価値を国内外に広める取り組みを続けています。古酒の新たなジャンルを拡大することを通じて、さらなる酒文化の発展に寄与することが目標です。これにより、古酒自体の市場が広がり、結果的に日本の文化や伝統もより豊かになるでしょう。
『INISHIE 匠 No.1 -Doux-』を通じて、古酒の魅力を体験し、未来に向けて新たな文化の創出に貢献してみてはいかがでしょうか。日本の古酒を味わうことができる特別なチャンスを、お見逃しなく。