神戸のシェアハウス「和楽居」にて「0円食堂」イベント開催

神戸のシェアハウス「和楽居」での挑戦

兵庫県神戸市垂水区に位置するシェアハウス「和楽居」は、持続可能なライフスタイルの実現に向けて運営されています。特に注目されるのは、 locally sourcedの有機野菜と、敷地内で飼育されている鶏から新鮮な卵を提供する「有機野菜付き家賃システム」と、「0円食堂」というユニークな取り組みです。このシェアハウスは、食を通じたコミュニティ形成を目指しています。

有機野菜付き家賃システムの魅力

和楽居は2017年から、家賃に淡路島や神戸市西区の無農薬野菜セットの配達を組み込んでいます。各入居者には、毎月地域の有機農家が育てた季節の旬の野菜が届けられます。このシステムでは、追加料金なしで新鮮な有機野菜が利用でき、入居者たちは驚くほどの食材の質に感動しています。

この取り組みには、神戸在住の地元農家と提携し、高品質の有機野菜を安定的に供給する「グリーンハウス」が関わっています。そのため、和楽居の入居者は一般のスーパーマーケットでは購入できない野菜を楽しむことができるのです。この試みは特に食事制限のある方々（ヴィーガンやベジタリアン）にとっても安心で、多様な食生活を送る全ての人にとって大きな意味を持っています。

自家製放し飼い卵の取り組み

また、和楽居では「オーガニック」棟を利用して、敷地内で4羽の鶏を飼っています。鶏たちは自由に走り回れる環境で育てられ、化学飼料は一切使われていません。無農薬の麦や有機野菜の調理くずなどが鶏のエサとなり、安心・安全な新鮮卵が毎日3〜5個収穫されています。この取り組みは、輸送やパッケージングが不要な地産地消を実現するだけでなく、卵の供給においても持続可能な方法を実践しています。

「0円食堂」イベントの意義

6月21日、和楽居は映画上映会と「0円食堂」を開催します。この企画は食品廃棄問題に焦点を当てており、参加者は持ち寄り食材を活用して美味しい料理を楽しむことができます。そして、上映される映画『食べることは生きること～アリス・ウォータースのおいしい革命～』は、食が持つ力に焦点を当てています。この映画を通じて、食生活の見直しや、新たな価値観を考えるきっかけとなることでしょう。

参加者たちは、自由に交流し、食に関する知識を深め、持続可能なライフスタイルへの理解を深められる貴重な機会だと言えるでしょう。