UCCの新たな挑戦、カーボンニュートラルな水素焙煎コーヒー
UCC上島珈琲株式会社が、環境にやさしいコーヒー製造を目指し新たに開発した大型水素焙煎機「HydroMaster」。この画期的な焙煎機を使用して、水素焙煎コーヒーの量産を2023年4月から開始。これは世界初となる取り組みで、UCCはこれによってコーヒー業界に新たな風を吹き込みます。
UCCが掲げる「より良い世界のために、コーヒーの力を解き放つ。」というパーパスの下、同社はカーボンニュートラルの実現に向けた重要なステップを踏み出しています。具体的には、2030年までに同社ブランド製品を100%サステナブルなコーヒー調達にすることを目指し、環境負荷を低減する取り組みを強化しています。
水素焙煎機「HydroMaster」が実現する新しいコーヒーの未来
近年、焙煎プロセスにおける熱源には、主に天然ガスなどの化石燃料が用いられてきましたが、UCCは燃焼時にCO2を排出しない水素を熱源とした新型焙煎機の開発に成功しました。この取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成を受け、政府と企業が連携して実施しています。
この新しい焙煎技術により、UCCはこれまでにないコーヒーの味覚を引き出すことにも成功しました。水素焙煎は、焙煎時の温度調整が多様であり、これまでの方法では実現できなかった深みと香り溢れる味わいを可能にしています。これにより、コーヒーの風味そのものが一段と豊かになっています。
進化した製品ラインアップ、家でも楽しめる水素焙煎コーヒー
UCCは2023年4月23日(水)より、業務用と家庭用の水素焙煎コーヒー商品の販売を開始しました。ラインアップには、レギュラーコーヒー豆、ドリップポッド専用カプセル、さらには飲料製品など、全7品が含まれています。注目の製品は、エチオピアのイルガチェフェ地方産コーヒーを使用したもので、柑橘系の華やかなフレーバーが特徴。その豊かな香りと余韻に広がる甘さは、多くのコーヒー愛好家を魅了することでしょう。
また、UCCは山梨県より調達したグリーン水素を使用しており、この資源を活用することで、環境にも配慮した製品を提供しています。これにより、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献も果たしています。
今後の展望と持続可能な未来に向けた取り組み
UCCは今後も、環境に優しいコーヒー製造を進化させ、その技術を世界に発信していく方針です。水素焙煎の可能性は限りなく、さらなる開発を進めることで新たな味わいのコーヒーを生み出し、持続可能なコーヒーの未来を築いていく考えです。
「おいしい、しかも環境にいい」というコンセプトを掲げるUCCの取り組みは、コーヒー業界の革新だけでなく、食品産業全体の脱炭素化にも貢献することでしょう。今後も目が離せない展開が期待されます。
詳しい商品情報や購入は、UCCの公式オンラインストアや店舗で確認できます。ぜひ、新しい水素焙煎コーヒーを試し、その美味しさを体験してみてください。