無理なく楽しめる新しい防災食「NINZIA 欧風カレー」
近年、防災意識が高まる中、味や栄養価の高い防災食品のニーズが増加しています。そんな中、神戸市に拠点を置くスタートアップ企業「NINZIA」が展開する「NINZIA 欧風カレー」が、農林水産省の「FOOD SHIFT セレクション」に入賞しました。この成果は、家庭備蓄の市場拡大に寄与する防災食品として高く評価されたことを意味します。
プラントベースの特長と即食性
「NINZIA 欧風カレー」の大きな特長は、その材料が出汁も肉も完全に植物性で構成されていることです。使用されているのは、NINZIA独自のこんにゃくペースト「NINZIA PASTE」と大豆で作られた、本物の肉のように見える地元特産のプラントベースの運び。味わいや見た目はもちろん、食感も実際の肉に近いものになっており、日常食としても楽しまれるおいしさが魅力です。
特筆すべきは、その手軽さです。湯煎や水を使用せず、開封しただけでそのまま食べられるこのカレーは、非常用備蓄としてだけでなく、普段の食事にも適しており、無理なく備蓄を実現する「ローリングストック」を進めます。
街の防災意識を変える「NINZIA BOSAI」
近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)やBCP(事業継続計画)の強化が求められる中で、自治体の備蓄食品の4分の1が消費期限切れとなり廃棄される現状が問題視されています。NINZIAはこの状況に対応するため、持続可能な備蓄システム「NINZIA BOSAI」を立ち上げました。これは、“見せる防災食”としてオフィスや学校に設置することで、日常的に利用されることを目指しています。
「NINZIA BOSAI」は、非常食としてだけではなく、普段の食事としても取り入れやすい「フェーズフリー食品」を提供し、味わいの満足感と機能性の両立を図っています。動物性油脂を使わず常温での保存が可能なため、自然な形で備蓄を続けやすくしています。
健康と美味しさを両立
NINZIAの製品開発理念には、食事が栄養を摂取するだけでなく、楽しむ行為であることが強調されています。しかし、糖尿病やアレルギーを持つ人々にとって「食の制限」が伴う現実もあります。NINZIAはその制約を超え、すべての人々が自由に「食べる」ことを楽しむため、蒟蒻の食物繊維「グルコマンナン」を利用した商品の開発によって、世界中に新しい食の形を提供し続けています。
新しい「NINZIA PASTE」技術は、通常のこんにゃくをペースト状にすることに成功しており、さまざまな応用が考えられます。この次世代蒟蒻素材を用いた商品は、ヘルシースナックやヴィーガンミートなど、多岐にわたる食品産業でのコラボレーションを生むことでしょう。
NINZIAの未来と選ばれる理由
「NINZIA 欧風カレー」の人気の理由は、美容や健康を意識しながらも美味しさを求める消費者のニーズにマッチしている点にあります。まさに未来の防災食として、災害時の日常的な選択肢となっていくことでしょう。今後も、NINZIAが提供する新しい食の形に注目が集まることは間違いありません。