2025年に開催される大阪・関西万博は、世界中から注目されています。この万博に向けて、公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)とJICA関西は、開発途上国からの留学生たちに対して、大阪企業の技術や魅力を学ぶプログラムを実施します。このプログラムは、2025年の万博期間中である8月から10月にかけて、約40名のJICA留学生が参加します。
プログラムの概要
本プログラムでは、留学生が大阪ヘルスパビリオン「リボーンチャレンジ」と、そのパビリオンに出展する中小企業を視察します。この訪問を通じて、彼らは各企業の技術や活動内容について直接学びます。こうした機会により、留学生は日本の先進的な技術を体験し、自国への応用可能性を考えることのできる貴重な経験を得ることができます。
事前学習から企業視察へ
プログラムは、事前学習から始まります。8月5日には、JICA関西で万博や持続可能な社会開発、大阪の中小企業の特長についての学びを深めます。この学びを基に、翌日の8月6日には、大阪市や八尾市の企業を訪問し、万博に出展する7社の取り組みを実際に見学します。
留学生は企業を訪れ、技術の詳細や社会への貢献度について企業の担当者から直接学ぶことで、より深い理解を得ます。これらの企業は、持続可能な社会を実現するための革新的なアイデアと技術を持っており、留学生たちの視点に新たなインスピレーションを与えることでしょう。
万博視察とその意義
9月中には、実際に万博会場での視察が行われます。9月17日と9月25日の2日にわたり、大阪ヘルスケアパビリオンや、八尾市企業の「まちこうばのエンターテイメント」プロジェクトの見学を通じて、万博が目指す日本の文化や技術を体感します。このような体験は、将来のリーダーとして成長する留学生にとって、貴重な学びとなります。
報告会での共有と未来への道
プログラムは10月10日に報告会を実施し、各グループが視察から得た気づきを共有します。この報告会では、PREX会長やJICA関西所長の挨拶があり、視察の成果についてディスカッション・意見交換が行われます。各意見を通じて、留学生は自らの学びを深め、将来の社会において共創していく意識を高めます。
この取り組みは、留学生の手によって日本の技術と文化が未来にどう繋がっていくか、またそれが彼らの国にどのような影響を与えるかを示す重要な一歩です。将来、彼らが自国の発展に寄与し、国際的な架け橋となることが期待されます。このプログラムを通じて、世界が目指す持続可能な社会の実現へ向けた一助となることを願っています。