新しいのぼり旗「FABRIC SIGNAGE」の誕生
兵庫県姫路市に本社を置く株式会社日東社が、6月9日に新たな商品「FABRIC SIGNAGE(ファブリックサイネージ)」を発売しました。この商品は、店舗の雰囲気を壊すことなくさりげなく情報を伝えることができる、布製のPRツールです。創業125年を誇る老舗のモノヅクリ企業が、時代のニーズに応える形で生み出したこののぼり旗は、インテリアを大切にする店舗経営者にピッタリなアイテムです。
株式会社日東社の挑戦
日東社は元々、マッチ製造から始まった企業ですが、昨今はマッチが斜陽産業となり、広告マッチや名入れライター、ポケットティッシュなどの販促品に事業をシフトしてきました。しかし、コロナ禍や原材料費の高騰の影響を受け、特にのぼり事業が厳しい状況に陥りました。2023年7月31日には、紙製品事業を事業譲渡し、全営業所を撤退。売上は1/5に減少し、赤字に転落しました。
こうした厳しい状況を打開するため、日東社の5代目アトツギである大西雅之代表が中心となり、新しいビジネスモデルを模索することに。デザイン会社の株式会社SASIと提携し、のぼり事業に新たな価値を与える「FABRIC SIGNAGE」を生み出しました。
「FABRIC SIGNAGE」の特徴とコンセプト
「FABRIC SIGNAGE」は、見栄えが良く、かつ手軽にプロモーションを行えるアイテムを目指して開発されました。そのコンセプトは「いいか」を「いいね」にかえるというもので、機能的価値とともに情緒的価値をも追求。店舗のインテリアに調和し、センスの良い布製の販促ツールとして、様々なシーンで活用できるよう設計されています。
この新しいのぼり旗には、ハンガータイプ、スタンドタイプ、ウォールタイプの3種類が展開されており、それぞれの用途に応じて選ぶことができます。特徴としては、布の質感が空間のイメージを崩さず、設置が簡単である点です。例えば、ハンガータイプは店内のレールやフックに吊るせ、スタンドタイプはテーブルやカウンターに置け、ウォールタイプは壁に掛けることができます。
簡単オーダーとカスタマイズの柔軟性
「FABRIC SIGNAGE」の魅力の一つは、オーダーが非常に簡単であることです。オンラインでの注文が可能で、写真や文字を送るだけでオリジナルののぼりを作成できます。デザインの知識がなくてもテンプレートを利用すれば、簡単にオリジナルのデザインが完成します。また、LEDライトを添えることで、温かみのある雰囲気を演出でき、店舗や家庭の魅力をさらに引き立てます。
家庭での活用例
「FABRIC SIGNAGE」は店舗だけでなく、家庭でもさまざまなシーンで活用可能です。例えば、家族の記念日やイベントに合わせたデコレーションとして使用したり、ペットの写真や子どもの成長を記録するためのプロモーションとしても役立ちます。空間を有効に使いながら、個人のスタイルを表現するためのツールとして、実用性も兼ね備えています。
まとめ
株式会社日東社が新たに展開する「FABRIC SIGNAGE」は、質感にこだわり、見た目だけでなく使い勝手にも配慮した商品です。伝統的なモノヅクリを基盤に、新たな時代にマッチしたこの商品の誕生は、今後の商業活動や家庭でのデコレーションにおいて、大きな役割を果たすことでしょう。店舗経営者だけでなく、個々の生活空間にも彩りを加えるこの商品が、多くの人々に受け入れられることを期待しています。