感動の学校登壇
2025-02-26 13:32:09

全盲と車椅子の利用者の感動の学校登壇!福祉を共有する取り組み

全盲と車椅子のダブルチャレンジャー、初めての学校登壇!



兵庫県内のNPO法人、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが運営する就労継続支援B型事業所Baseの利用者たちが、全盲で車椅子を利用する谷口さんと弱視の岩下さんを中心に、初めての学校登壇を実現しました。障がいの有無にかかわらず、共に楽しめるビーチづくりを目指す彼らの経験と想いが、県内の高校や中学校で響きました。

オンライン登壇:長崎の高校での挑戦



2月4日、長崎県内の高校の福祉課を受講する24名の生徒たちに向け、オンラインでの講演が行われました。自ら資料を作成した彼らは、精神的な葛藤やそれをどう乗り越えたのか、現在のチャレンジ、未来の夢について体験を語りました。初めての学校での発表で緊張もありましたが、支援員のアドバイスを受けながらリハーサルを重ね、自らの生き様を伝える努力が見られました。

しかし、オンラインという特性ゆえに機材トラブルも発生。最後まで話しきれない場面もあったものの、貴重な経験となったようです。

オフライン登壇:西宮市中学校での成功



翌週の2月12日には、西宮市の中学校でのオフライン講演が行われました。谷口さんは一人での登壇を果たし、資料の準備やリハーサル不足に不安を抱えていましたが、結果は大成功。生徒たちの反応は熱く、彼らの言葉からも強い共感が感じられました。

生徒からの感想



  • - Aさん:「当事者の話は初めて聞きました。AIが進化し便利になる一方で、それに困っている人もいるという現実を知りました。皆が平等に暮らせる社会を考えるきっかけになりました。」
  • - Bさん:「全盲の方は誰かに助けてもらわなければと考えていましたが、前向きに挑戦していく姿を見て、できることが増えていくことを学びました。」
  • - Cさん:「今まで考えられなかったことを考えるきっかけを得ました。いろんな人の気持ちを理解できるようになりたいです。」
  • - Dさん:「障害があっても前向きに頑張る姿勢が素晴らしかったです。」

講師である谷口さんは「初めての学生向け登壇で緊張しましたが、準備が実を結びました」と手応えを語りました。岩下さんも「緊張で記憶が飛んでしまうこともありましたが、素晴らしい感想を頂き、メッセージが伝わったなと感じました。」とコメント。

支援員の内藤さんも、二人の成長を見守りながら「最初は不安があったが、着実に改善して素晴らしい発表ができたことが感無量です。これからも彼らの可能性を支えればと思います」と語っています。

今後の展望



須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは今後も様々な場所での登壇を希望しています。当事者のリアルな体験談を聞くことで、障がいをもつ方々への理解が深まることを願って活動を続けていくでしょう。最終的には、社会全体が「できない」に目を向けるのではなく、「できた!」に変わる取り組みが広がることを期待しています。

NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのご紹介



設立は2017年、兵庫県神戸市を拠点に、誰もが楽しめるユニバーサルデザインなビーチを推進しています。その活動は多くのメディアに取り上げられ、SDGsを実現するための先進事例としても注目されています。

詳しくは、公式サイトをご覧ください。


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