2025年度人工知能学会での古野電気の挑戦
兵庫県西宮市に本社を構える古野電気株式会社は、2025年5月27日から30日まで大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で行われる「2025年度人工知能学会全国大会(JSAI2025)」にプラチナスポンサーとして出展します。この大会は、人工知能分野における重要な学会であり、国内外の大学や企業から多くの研究者が集い、様々な最先端の研究発表が行われる場です。
JSAI2025の開催背景
近年、人工知能(AI)技術は急速に進展しており、様々な分野での社会実装が進んでいます。JSAI2025は、機械学習を含む幅広い分野の研究が集まる場であり、古野電気もその進展に貢献する技術を持っている企業の一つです。当社は「みえないものをみる」という理念のもとに、センサー技術や映像機器の開発を行い、認知や判断の高度化に寄与してきました。
出展内容と講演予定
古野電気は、インダストリアルセッションにおいて「古野電気が挑むAI技術を活用した海洋産業のイノベーション~Ocean 5.0の未来社会に向けて~」というテーマで舶用機器事業部長が登壇します。このセッションでは、2048年に迎える創立100周年を念頭に、2050年を見据えた未来社会「Ocean 5.0」の実現に向けた取り組みを紹介します。具体的には、AI技術を通じて安全で効率的な船舶運航や津波予測、海洋環境保護に向けた技術の進展を語ります。
また、オーガナイズドセッションでは、古野電気の研究員が「Physics-Informed Neural NetworkによるCFD代替サロゲートモデル」を使用した船舶流体解析について発表します。この研究は、流体力学の計算リソースを効率化し、高精度な予測を実現することを目的としています。
技術の紹介と共同研究
当社は、操船シミュレーターや海上ドローン、ミリ波レーダーなど、AIを用いた最新のセンシング技術をブースで紹介します。これらの技術は、船舶運航の効率化だけでなく、海洋資源の保護や環境管理にも役立てられるものです。さらに、共同研究として、海洋研究開発機構との「マルチスケール型GNNに基づく海況予測モデル」に関する研究も発表します。
未来の海洋産業を見据えて
本大会では、AIを駆使した海洋技術の進展や具体例を紹介し、古野電気のビジョンを示す絶好の機会となります。これを通じて、今後の海洋産業の発展や持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。古野電気は、これまでに築いてきた経験と技術を生かし、海洋分野における革新を推進し続けていきます。
開催概要
- - 名称: 2025年度人工知能学会全国大会(第39回)
- - 日程: 2025年5月27日(火)~30日(金)
- - 会場: 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)+オンライン開催
- - 主催: 一般社団法人 人工知能学会
- - 公式サイト: JSAI2025公式サイト
古野電気は、これからも安全で快適な航海を実現するため、AI技術の革新を追求し続けていくことでしょう。