心の成長を描いた絵本『あたらしいともだち』、3月に新発売！

心の成長を描いた新刊絵本『あたらしいともだち』のご紹介

世界文化社から、2025年3月27日（木）に発売される新しい絵本『あたらしいともだち』は、月刊絵本として大きな注目を集めた作品です。原作はアメリカの著名な児童文学作家ジュディ・デルトンさん、挿絵を担当するのは兵庫県出身の絵本作家いもとようこさんです。

物語の背景とテーマ

本書では、仲良しのくまくんと、うさぎちゃんの2人の友だち関係に新たにりすちゃんが引っ越してくるところから物語が始まります。新たな友だちとの関係をたどる中で、くまくんは複雑な思いを抱えます。

くまくんは新しい友だちを受け入れるうさぎちゃんと対照的に、友情が壊れてしまうことを心配しています。このストーリーは、幼い読者たちに心の痛みや成長の過程を深く理解させる力を持っています。特に、ある年齢の子どもたちが抱く友人関係の微妙な変化に共感を呼び起こす内容ですね。

保育士たちの評価

『あたらしいともだち』は、すでに保育園や幼稚園で活用されており、多くの保育士からは高評価を受けているとのことです。「子どもたちが真剣に見入っており、感情が揺れ動く瞬間をしっかりと捉えた素晴らしい内容だ」といった感想が寄せられています。子どもたちが自分の気持ちを伝える大切さを感じ、友だちの気持ちに寄り添う姿勢を育む手助けとなることでしょう。

絵本の製作に込められた思い

ジュディ・デルトンさんといもとようこさん、両者には小学校の教員としてのバックグラウンドがあります。その経験がこの絵本にも反映されており、子どもたちが直面するであろう心の成長や葛藤がリアルに描かれています。いもとさんは原作を読み「こういうことは子どもたちにもあるよね」と共感し、心温まる表現を通じてメッセージを伝えることにしました。

特に、絵本のラスト部分は親子での対話を促すだけでなく、子どもたちに自己の感情を理解するヒントを提供してくれます。また、著者の「あとがき」も読み逃せません。そこには、制作にあたっての思いや子どもたちへのメッセージが込められています。