谷崎潤一郎生誕記念「残月祭」の魅力
兵庫県芦屋市で毎年行われる「残月祭」。これは文豪・谷崎潤一郎の生誕を祝う文化イベントです。谷崎潤一郎は、数々の名作を生み出し、日本文学に多大な影響を与えた作家として知られています。彼の誕生日である7月に、愛好者や研究者が集い、谷崎の文学を通じて交流を深める場となっています。
今年、2025年の残月祭は特に注目されます。何と、2024年に谷崎潤一郎賞を受賞した作家、柴崎友香さんがゲストスピーカーとして登壇します。柴崎さんは『春の庭』で芥川賞を受賞し、その後も『寝ても覚めても』が映画化されるなど、幅広い活動を展開する実力派です。今回は、谷崎文学の魅力や彼が育んだ関西の文化、風土について、親しみやすい言葉で語っていただきます。尤其、柴崎さんの独自の視点から谷崎の作品に触れることで、聴衆も新たな洞察を得ることでしょう。
講演会の詳細情報
残月祭には多様なプログラムが用意されています。
- - 日時: 2025年7月20日(日) 14:00~15:30(13:00開場)
- - 場所: ルネサンスクラシックス 芦屋ルナ・ホール(芦屋市業平町8-24)
- - 定員: 600人
- - 入場料: 前売券1,800円 / 当日券2,000円
参加者にとって嬉しいのは、講演会の後に柴崎友香さんの著書にサインをもらえる機会があることです。この特別な機会に、参加者の皆さんは限定のサインを手に入れることができますので、ぜひお楽しみに!
前売券は、芦屋市内のいくつかの場所で取り扱いがあります。販売は7月19日(土)までです。以下の場所が購入可能です。
- - 芦屋市谷崎潤一郎記念館: 「阪神芦屋駅」から徒歩15分(月曜休み)
- - 大利昭文堂: 「阪急芦屋川駅」すぐ(日曜休み)
- - Belle Potあしや: 芦屋市民センター本館2F「JR芦屋駅」から徒歩6分(火曜休み)
また、電話やFAX、メールでの申込みも可能で、事前に必要事項をお知らせいただければ、振込確認後に前売券を発送します。
残月祭の歴史と意義
残月祭は、谷崎潤一郎の生誕100周年にあたる1986年に、彼の遺族の方が呼びかけて開かれました。以来、毎年恒例のイベントとして、多くの文学ファンや研究者が参加しています。題名「残月」は、谷崎が好んだ地唄から取られたもので、彼の作品をより知る手助けとなっているのです。
2002年以降は、芦屋市谷崎潤一郎記念館が主催し、より充実したプログラムが展開されています。文学的な知識を深めるだけでなく、参加者同士の交流も深まることから、多様な体験を通じて文化の重要性を感じることができる場となっています。
この夏、ぜひ「残月祭」に足を運び、谷崎潤一郎の魅力を再発見してみませんか?彼の文学が私たちに与える影響や、時代を超えて愛される理由を、柴崎友香さんの講演を通じて体験してみてください。