兵庫県加古川市では、加古川駅周辺の活性化を目指して、今年度も社会実験を行うことが決まりました。市長の岡田康裕氏が推進するこの取り組みは、地元住民や訪問者にとって魅力あふれる空間を創出し、駅周辺の人の流れを活性化することを目的としています。
今年は通常の加古川駅南広場だけでなく、ベルデモール商店街の一部も実験のエリアに含まれます。主な内容としては、ベンチやテーブルといったストリートファニチャーを設置し、来訪者がくつろげるスペースを提供します。また、ベルデモール商店街の一部を歩行者専用道路へ切り替えるイベントも計画されています。このような工夫により、市民や観光客が気軽に立ち寄れる魅力的な場所が増えることでしょう。
具体的には、ストリートファニチャー設置は令和7年10月3日から11月29日までの期間で行われる予定です。同時に、2時間駐輪場の一部が撤去されることもあり、利用者は徒歩での回遊性が向上することが期待されています。
加古川駅南広場では、すでに数多くのイベントが展開されていますが、今後はさらに多彩な催しが開催される予定です。これにより、公共空間の利用方法の検討だけでなく、実施主体の発掘なども進めることができます。
また、会場では未来の空間づくりの参考にするためにアンケート調査も行われます。加古川市版Decidimでも意見を募集中ですので、どなたでも気軽に参加して、自分の意見を伝えることが可能です。このアンケートは10月3日から12月12日の間受け付けています。
さらに、加古川駅周辺地区の再整備についても注目が集まっています。今年8月には、「加古川駅周辺再整備基本方針」が策定され、地域の課題に応じた魅力的な都市空間の形成を目指しています。これにより、駅周辺の公共施設の老朽化や人の流れの低下等の問題に立ち向かい、関係者や地域の方々と協力しながら、より良い未来に向けての施策が進められることになります。
再整備のコンセプトは『世界最高の居場所、まなび、ワクワクを届けたい』というもので、加古川の魅力を最大限に引き出し、地域らしさを大切にした空間づくりが目指されています。住宅地や商業施設などとの調和を図りながら、市民や訪問者が集う賑わいの場となることが期待されます。
加古川市では、このように様々な取り組みを通じて地域の活性化、回遊性の向上、そして滞在空間の充実を図って参ります。詳しい内容やイベントに関しては、公式のSNSアカウントや関連サイトで随時更新されているので、ぜひチェックして参加してみてください!