ネスカフェ自動運転
2025-12-10 15:07:28

自動運転トラックで「ネスカフェ」を届ける新たな物流の形

自動運転トラックで「ネスカフェ」を届ける新たな物流の形



ネスレ日本と株式会社T2は、自動運転技術を活用した物流実証を始めることを発表しました。このプロジェクトは、兵庫県姫路市のネスレ日本姫路工場から千葉県野田市の物流拠点に「ネスカフェ ゴールドブレンド」を運ぶことを目的としており、2025年12月10日から2026年8月までの間に計4回実施される予定です。

自動運転トラックの運用


今回の実証では、T2が開発した「レベル2」の自動運転トラックが使用されます。このトラックはドライバーが乗車しつつも、ハンドル操作を自動で行えるため、実際の運転環境に近い形でのテストが可能です。具体的には、高速道路の約430~450km区間を運行する予定で、この区間では自動運転が行われることになります。しかし、工事区間や料金所など、安全確保が必要な地点ではドライバーが操作を行うことになります。

「ネスカフェ」の歴史と製品


ネスカフェゴールドブレンドは、1967年に日本で初めてフリーズドライ製法を採用したコーヒーで、1971年からは姫路工場で生産されています。現在でも日本で最も親しまれているインスタントコーヒーとして、多くの家庭やオフィスで愛用されています。今回の物流プロジェクトは、こうした「ネスカフェ」を全国各地に届ける新しい方法を模索する一環として位置づけられています。

自動運転による持続可能な物流への取り組み


ネスレ日本は、物流業界全体が抱えるドライバー不足という課題に対処するために、自動運転技術の導入を進めています。トラックによる長距離輸送は引き続き重要ですが、今後はより効率的かつ持続可能な方法での輸送を実現するために、商用運行化を目指していく方針です。運行実施後のデータやノウハウをもとに、「レベル4」自動運転トラックの商用化にも挑戦する計画が進行中です。

物流拠点の新設


また、T2は神戸市に高架道路のIC近くに“切替拠点”を設ける計画も報じています。これは、自動運転と有人運転をスムーズに切り替えるための施設で、今後の自動運転導入を後押しする重要な役割を果たします。この拠点の完成は2026年の予定で、関東から関西への効率的な幹線輸送体制の確立が期待されています。

未来の物流の姿


これらの取り組みは、物流の未来を大胆に変える可能性を秘めています。環境に配慮した低炭素燃料の利用や、効率的な輸送手段の開発が進む中、ネスレ日本とT2の連携は持続可能な社会の実現にも貢献すると考えられています。これからも、全国で親しまれる「ネスカフェ」を皆さんに届けるために、さらなる挑戦が続くことでしょう。

この新たな試みが、未来の物流の模型となることを期待しつつ、私たちも注目していきたいと思います。


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