ハワイ島のコナコーヒー文化を称える「コナコーヒーカルチュラルフェスティバル」とUCCの貢献

ハワイ島のコナコーヒー文化を称える祭典

ハワイ島の西部、コナ地区で毎年行われる「コナコーヒーカルチュラルフェスティバル」。1971年に始まり、今年で54回目を迎えるこのフェスティバルは、コナコーヒーの生産者やその文化を讃えるためのイベントです。地元住民や観光客を巻き込み、業界最大のイベントとして、その名を広めています。2023年は11月7日から11月16日の10日間にわたり開催され、UCCハワイがメインスポンサーとして参加しました。

コナコーヒーの特徴とUCCの取り組み

コナコーヒーは、火山灰や溶岩を含む土壌、昼夜の温度差を活かした栽培環境によって、その特有の香りと風味を得ています。これらの要素により、滑らかな口当たりと柔らかな酸味が楽しめる高品質なコーヒーが生まれます。しかし、このコーヒーは生産量が限られており、世界においても非常に希少な存在です。UCCグループは、1970年代から50年以上にわたり、ハワイコナ製品を日本のコーヒーファンに提供し続けています。

UCCハワイは、1989年にコナ地区に自社農園を設立し、コーヒーの品質向上に努めています。栽培段階から細心の注意を払い、研究開発、販売までを一貫して行うことで、コーヒー業界全体にも影響を与える存在となっています。これにより、生産者への技術アドバイスや環境保全にも貢献しています。

フェスティバルの魅力あるイベント紹介

ミスコナコーヒースカラーシップイベント

このイベントは、コナ地区の女性たちの夢を応援するためのコンテストで、優勝者には奨学金や各種賞品が与えられます。また、優勝者には地域のコーヒー文化のPRという役割も期待されており、社会問題についての理解度や質疑応答能力も審査されます。

ピッキング＆ファームエクスペリエンス

コナコーヒー農園で行われるこのイベントは、コーヒーの実を収穫する競技です。長らく子ども向けに開催されていましたが、2016年からは対象年齢を広げ、観光客や地元のファミリーも楽しめるよう多様な種目を設けています。収穫を通して、コナコーヒーの魅力や生産者とのつながりを深められる貴重な機会です。

カッピングコンペティション

この競技では、コナコーヒーの品質を競うため、毎年その年の最高のコーヒーを選定します。今年は96のコーヒーがエントリーされ、UCCから呼ばれた審査員たちが香りや味を評価しました。入賞コーヒーは、一般の方にも試飲してもらえるため、賑やかで楽しい雰囲気の中、コーヒー愛好者が集まります。

今後の展望

UCCハワイは今後もコナコーヒーの魅力を引き続き追求し、地域の生産者との交流を深め、コーヒー産業のさらなる発展に貢献していく予定です。コナコーヒーが持つ独自の風味を維持し続けながら、持続可能な農業への取り組みも進めていくことが期待されています。

コーヒー好きであれば、ぜひこの浪漫あるフェスティバルを訪れ、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。しかし、この特別な体験は年に一度の貴重な機会ですので、毎年の日程をチェックして参加を検討してみてください。

それでは、ハワイのコナ地区で待ち受ける楽しいコーヒー文化を、共に楽しみましょう！