岡山大学が手掛ける下石井公園の新たな試み
岡山市に位置する下石井公園が、岡山大学と岡山市の共同プロジェクトにより新しく生まれ変わろうとしています。この取り組みは公園の魅力向上を目指しており、ストリートファニチャーの製作がその中心に据えられています。岡山県産の木材を使用したこのファニチャーは、地域活性化の一環としての大きな役割を担っています。
ストリートファニチャーの設計と製作
下石井公園の活用方法を多様化させるため、岡山大学の環境生命自然科学学域に所属する学生たちが設計したストリートファニチャー。公園の実態調査や海外の成功事例を参考に、様々な形状のファニチャーが開発されました。ボックス型のテーブルや椅子、さらには子供用の遊具としても機能する三角形のファニチャーが特徴です。
製作には、「西粟倉森の学校」との連携による岡山県産の木材が使用されています。これにより地域における資源の利活用が進み、地域貢献にも寄与することが期待されています。
イベント開催とその反響
ファニチャーのお披露目の日には、「おひろめDAY」として、参加者向けのレクチャーや竹とんぼ作りのワークショップも開催されました。このワークショップには多くの子供たちが参加し、楽しみながら手作りの体験を通じて公園のファニチャーを理解しました。参加者からはファニチャー設置による公園の魅力アップを感じる声が寄せられ、お披露目イベントは大成功を収めました。
公共空間を魅力的にする試み
このプロジェクトは、ストリートファニチャーを通じて公共空間の価値を高め、地域の活性化を図ることを目的としています。これにより、より多くの人々が公園に訪れ、楽しく過ごせる場を提供することが期待されています。下石井公園が「居心地の良い、歩きたくなるまち」として発展するための重要なステップとなるでしょう。
学生たちの取り組み
岡山大学の堀裕典准教授率いる研究室では、建築、都市デザイン、まちづくりに関する幅広い研究を行っており、下石井公園の公共空間に対する評価や魅力分析も進めています。建築や都市計画への関心を持つ学生たちにとって、このプロジェクトは実践的な学びの場ともなっています。
まとめ
岡山大学と岡山市が連携し、下石井公園にストリートファニチャーを製作することで、地域の魅力を向上させる取り組みは、新たな公園づくりの可能性を示唆しています。地域産材を使用することにより、環境にも配慮しつつ地域貢献にもつながるこのプロジェクトから、今後も目が離せません。市民の皆さんが集まる公園がさらに魅力的になることでしょう。