ナイチンゲール像のお別れセレモニー
兵庫県川西市に位置するナイチンゲール像が、この度岡山県へ移転することが決まり、長年の感謝を込めたお別れセレモニーが開催されます。この象徴的な像は、阪急川西能勢口駅から約9分の距離にあり、地域の人々に愛されてきました。
ナイチンゲール像は、1936年に建立されました。所有者が晩年に日本赤十字病院で受けた献身的な看護に感銘を受けたことから、彼はこの像を設置したと言われています。以来81年、看護の日には多くの看護学生がここを訪れ、奉仕と博愛の精神を誓ってきました。
この像は、ロンドンの聖トーマス病院にあるナイチンゲール看護学校の入口に立つ像を原型にしており、世界に同様のものは2つしか存在しない貴重なものです。川西市民や医療従事者にとって、この像は無くてはならない存在となり、多くの人々の記憶と心に深く刻まれています。
セレモニーの詳細
お別れセレモニーの日程は、令和7年12月13日(土曜日)の午前11時から11時30分まで。場所は花屋敷1丁目24のナイチンゲール像の前で行われます。この日、会の次第は以下のようになります:
1. 開会
2. 川西市長あいさつ
3. 日本赤十字奉仕団会長あいさつ
4. 献花
5. 閉会
越田川西市長は、「所有者の方から移転の申し出があり、残念に思っています。この像は市政施行前から存在し、長年にわたって地域のシンボルとして多くの人に支えられてきました」とコメントしています。彼の言葉には、ナイチンゲール像が地域に与えた深い影響への感謝が感じられます。
新たな旅立ちへ
ナイチンゲール像は、これから岡山県へ旅立ちますが、その影響は川西市だけに留まりません。長年培った看護の精神や奉仕の思いは、多くの人々の心に根ざしています。お別れセレモニーは、ただのイベントではなく、看護師たちの献身や、地域の人々の絆が再確認される場でもあります。
このセレモニーを通じて、多くの人々がナイチンゲールの精神を受け継ぎ、今後ますます看護や医療に貢献していくことを期待しています。ぜひ、お別れセレモニーに参加し、ナイチンゲール像への感謝の意を表しましょう。