毛髪再生の新機能
2026-05-21 17:07:39

兵庫の研究チームが発見した毛髪再生を促す血管の新機能

新発見!毛髪再生における毛細血管の重要な機能



兵庫エリアに拠点を置く神戸学院大学大学院薬学研究科の水谷健一特命教授、曽瑩博士らを中心とする研究チームは、皮膚の毛包組織に存在する毛細血管が生理的な変化に反応し、毛髪の再生を促進する新たな機能を明らかにしました。この研究は、2026年4月1日付けで国際学術誌『Scientific Reports』に掲載される予定です。

研究の背景


毛髪は皮膚内に存在する毛包という器官によって生み出され、これが正常に機能しないと毛の再生が損なわれます。加齢等により毛包の機能が低下しやすい一方で、発毛剤の効果も期待されていますが、そのメカニズムは未だに多くの謎に包まれています。特に脱毛症が進行している頭皮では、毛包周辺の血管の新生が減少することが知られています。

発見された機能のポイント


研究チームは、以下のポイントに焦点を当てて実験を行いました。
1. 皮膚血管の定量評価実験系の構築: 皮膚の毛細血管の動態を明瞭に観察するための実験系が作られました。
2. 優先的反応の発見: 加齢や発毛剤の影響は、全ての皮膚血管に等しく与えられるわけではなく、特に毛包の先端に位置する毛乳頭細胞周囲の毛細血管が敏感に応答することが明らかになりました。
3. 内皮細胞の役割: 血管を構成する内皮細胞が毛乳頭細胞における血管新生ケモカイン分子であるCCL2の発現を誘導し、毛乳頭との間のクロストークを促進することが確認されました。
4. 組織老化の影響: 毛乳頭細胞とのクロストークは、組織の老化や男性ホルモンの影響で弱まることが判明しました。これを改善することで脱毛症の治療に寄与する可能性があります。

研究アウトカムと期待される影響


この研究の成果は、毛の再生を維持するために毛周期に依存した血管リモデリングが不可欠であることを示しています。特に、毛乳頭の近くに誘導された毛細血管は毛乳頭細胞と強い相互作用を示し、CCL2がその中心的役割を担っていることが示されました。さらに、発毛剤による増強と男性ホルモンによる抑制といった相反する作用についても示されたことから、脱毛症や皮膚疾患の治療に新たな展望を提供するものと期待されています。

今後は、この研究から得られた知見が医療現場での治療法の開発につながることが望まれます。研究チームは、血管リモデリングに関する新たな理論を基に、毛髪再生をサポートするための革新的なアプローチを模索しているとのことです。

研究グループのご紹介


このプロジェクトには、神戸学院大学のほか、滋賀医科大学や近畿大学、岡山理科大学、大正製薬株式会社、医療法人社団秀博会という多彩なバックグラウンドを持つ機関が参加しています。共同で進められているこの研究が、今後どのように発展していくのか、目が離せません。

詳しい情報や問い合わせは、神戸学院大学大学院薬学研究科の水谷特命教授に直接ご連絡ください。詳細な知見が、将来の毛髪再生治療とその周辺領域における進展に寄与することが期待されています。

毛包の断面


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 神戸学院大学 脱毛症治療 毛髪再生

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。