宇宙で酒づくり
2025-05-09 12:45:54

宇宙環境を利用した日本酒づくりの最前線:IDDKと菊正宗酒造の協働

宇宙環境を利用した日本酒づくりの最前線



2025年4月30日、株式会社IDDKと菊正宗酒造株式会社が宇宙での日本酒醸造について基本合意書(MoU)を締結したことが、注目を集めています。具体的には、宇宙環境を利用した新たな日本酒の製造に向けて、両者が力を合わせることを約束しました。

IDDKは東京都に本社を置く企業で、バイオ実験衛星の打ち上げが現在進行中です。菊正宗酒造は、兵庫県神戸市に本拠を構え、創業から360年以上の歴史を持つ酒造メーカーです。宇宙環境での醸造に関するこのプロジェクトは、両社がそれぞれの強みを活かし、特異な条件下での酒造りに挑むものです。

宇宙醸造への新たな挑戦



宇宙での醸造は、微小重力や宇宙放射線など特殊な環境において、日本酒の発酵や熟成のプロセスにどのような影響を与えるかを探究します。このプロジェクトの中心には、IDDKが提供する宇宙環境下でのバイオ実験プラットフォームと、菊正宗酒造の革新的な醸造技術が融合しています。

「宇宙由来の日本酒」を開発するためには、まず酵母や麹菌などの微生物の宇宙輸送・保管・培養技術を確立し、続いて宇宙環境での発酵挙動を解析することが重要です。両社は2026年から実施される商業サービスを通じて、それを進める計画です。

コメントから見える期待



IDDKの最高科学責任者である池田わたる氏は、「日本の伝統技術である日本酒づくりを科学的に探究し、その革新を目指すことにワクワクしています」と述べています。菊正宗酒造の総合研究所所長、高橋俊成氏は、宇宙での酒造りは夢のある話だとし、「まだ手探りですが、IDDKと手を取り合って一歩ずつ進んでいきたい」と期待を寄せています。

科学と伝統の融合



このプロジェクトは、宇宙という極限の条件下での実験を通じて、伝統的な日本酒の製造技術を新たな次元へ引き上げる可能性を秘めています。ただし、宇宙環境での日本酒づくりがどのように進展していくのか、その道のりは決して平坦ではないでしょう。依然として手探りの状態が続く中で、両社がどのようにして新しい日本酒を創り出すのか、今後の動向に注目が集まります。

企業概要



株式会社IDDK


  • - 本社: 東京都江東区富岡1-12-8 アサヒビル309
  • - バイオラボ: 神戸市中央区港島南町6-3-7クリエイティブラボ神戸2F SCL
  • - 設立: 2017年6月
  • - HP: IDDK公式サイト

菊正宗酒造株式会社



宇宙での日本酒造りには夢と可能性が詰まっています。これからの成果が待ち遠しいですね。


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