高校生と共に創る新しい服の交換会で学ぶSDGsの大切さ
2025年11月1日(土)から2日(日)の2日間、兵庫県神戸市のマリンピア神戸にて、「服の交換会」が開催される。このイベントは、レディースアパレルブランドを展開している株式会社ワンピースの主催により実現し、特に高校生が新たな学びの場として積極的に関与する取り組みとして注目を浴びている。
持ち寄り式のサステナブルなイベント
「服の交換会」は、自宅で不要になった服を持参し、他の参加者が持ってきた服と交換できる参加型イベントである。この交流を通じて、ファッションの楽しさを味わいつつ、環境に配慮した行動も促される。2021年のスタート以来、既に約4万8,000人が参加しており、その人気は年々高まっている。今回の開催では、特に神戸市と明石市の高校生が主体となり、イベントの運営に関わるという新しい試みがなされる。
環境負荷の可視化でSDGsを体感
特筆すべきは、高校生たちが考案した新企画で、フランス発の環境評価ツール「Ecobalyse」を用いて、参加者が持参する衣類の環境負荷を見える化することだ。これにより、衣服選びが単なるデザインやブランドだけでなく、その服がどれだけ環境に影響を与えているかという基準にも基づく。こうした方法で、なかなか実感しづらい環境問題に対する意識を高めることが期待されている。
「Ecobalyse」を活用したラベルが、参加者が服を選ぶ際に一目でその環境負荷を理解できる手助けをする。高校生は、この取り組みを通じて「自分が着たい服を選ぶ際に環境に配慮することができたら」との思いを持っている。これは、服選びにおける新たな基準作りの第一歩である。
高校生が描く未来へのビジョン
イベントを運営する生徒の一人である高校1年生のSさんは、この企画の背景について「ファッションと環境のつながりについて知識を深める機会があったおかげで、より多くの人に環境への配慮を伝え、意味のある服選びをしてもらいたいと思っています」と語る。彼女は、この取り組みにより、意識的に服を選ぶことの重要性を訴え、環境保護への理解を深めることで、自分の選択がどのように地球に影響するかを見る第一歩となることを願っている。
イベントの詳細
「服の交換会」は、次のように開催予定である。
- - 開催日程: 2025年11月1日(土)・2日(日) 10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
- - 会場: マリンピア神戸敷地内 西側オープンスペース(神戸市垂水区海岸通12−4)
- - 参加方法: 不要な衣類1着を持参し、会場で交換可能(最大5点)
- - 交換料: 550円(税込み)
これまでにも多くの方々に支持されてきた「服の交換会」が、どのように進化するのか、その目撃者となることができる。
未来に向けた持続可能なファッションの形
ファッションがもたらす環境への影響は大きく、持続可能な社会の実現には、現状を理解し、皆で取り組む姿勢が不可欠である。このイベントは、ファッションを通じて地域の人々と次世代が共に学び、環境問題に積極的に関与する機会でもある。その全てが、持続可能な未来へと繋がる一歩となるだろう。
「服の交換会」続けて、地域の人々が共に楽しみ、一緒に成長していく場として、未来を見据えた素晴らしい取り組みである。